FR車が雪道に弱いのはなぜ?砂袋は必需品?

FR車

私は若いころ、マークⅡ(FR)に乗っていました!

当時は一部の若者に結構ウケていました。

雪が20㎝ほど積もったある朝、職場へ出勤しようと道へ出た時、

あら不思議、「つるつるつる~」と後輪が滑って、金魚のしっぽフリフリ状態。

ある意味楽しかったですが、危険ですよね。

そんな経験をした私が、雪道でのFR車の安全な走行について語らせていただきます。

ぜひ、最後まで読んでみてください。

(初回記事作成日 2024年11月 4日)
(最終記事更新日 2024年11月 4日)

1.なぜFR車が雪道を苦手とするの?

四輪駆動やFF車はそれぞれの駆動輪に適切な重量がかかりやすいため、雪道でも比較的安定した走行が可能です。

しかし、FR車については、そうではないのです。

FR車が雪道を苦手とする理由は、車の重量バランスと関係があります。

エンジンがどこについているのか、駆動輪がどれなのかが問題になります。

1-1.車体は前方が重い

エンジンルーム

車の荷重は多くの場合、車体の前方に集中するため、FR車は雪道に弱いです。

例えば、人間が四つん這いで移動しようとするとき、頭部(重い)がある前方が重く感じるように、

車も、エンジン(重い)がある前方が重いということが分かります。

前輪駆動車や四輪駆動車は、エンジンが駆動輪に力を伝えやすいため、雪道でもグリップが効きます。

しかし、FR車は軽い後輪が駆動するため、路面との接地力が不足し、雪道でのトラクション(摩擦力)が不足します。

そのため、滑りやすくなるのです。

1-2.発信するときにスリップしやすい

スタック

FR車が雪道で最も苦労するのは発進時です。

赤信号で停まった後や「一旦停止」の標識で停止した後に、タイヤが空転しやすくなります。

発進時さえクリアできれば、走行中は車のウエイトバランスが後ろに移行しているので、FR車でも安定して走行できます。

2.砂袋などでFR車の重量バランスを調整

車の前後のウェイトバランスを一定にするために、トランクや荷台に適度な重しを積むことが大切です。

これにより、前輪と後輪の荷重が均等になり、FR車でも雪道でのグリップ力が向上します。

特に雪道では、後輪の駆動力を効果的に路面に伝えるために、重量バランスの調整が重要です。

2-1.重量バランスを整えるには、砂袋やブロックを使おう

砂袋

重量バランスを整えるために、ホームセンターで砂袋コンクリートブロックを購入してトランクに積んでおくことが得策です。

しかし、車体前後の重量バランスが適切でもスタックしてしまうことがあります。

そんな時に砂袋の砂を路面に撒くことで摩擦を増やし、スタックから脱出できる可能性が増します。

上記の画像のように、雪国には、実際に道路の横に「滑り止め用砂」として砂袋が置いてあるんですよね。

砂袋は雪道での万が一のピンチに大変役立つので、ぜひ準備しておきましょう。

2-2.車検証には大事な情報がある

車検証

車検証には車体の詳細情報が記載されており、「前軸重」「後軸重」の項目も含まれています。

通常、前軸重は後軸重よりも重いです。つまり、前輪にかかる重量が大きいということです。

私の車検証
私の車の場合

(写真のように、確かに、前軸重が、後軸重より大きい。)

後軸重が不足している場合、トランクに重りを積んでバランスを取ることが重要です。

この方法で、FR車でも雪道での安定性が向上します。

車検証を確認し、適切な重さの重りを用意しておくと安心ですね。

3.重量バランスで安定性は向上しますが、安全運転を

重量バランスを整えることで、FR車でも雪道走行の安定性が増します。

しかし、注意が必要です。FR車は、雪道において左右に振られやすく、柔らかい雪では簡単に滑ってしまいます。

そのため、雪道を走行する際は低速で運転し、慎重に進むことをおすすめします。

安全運転を心がけることで、雪道でのリスクを最小限に抑えることができますね。

大事な愛車!守りたいですね。

雪が消えたら、気持ちよく走れるのですから。

3-1.雪道でのFR車の安心運転ガイド

運転席

ゆっくりとした速度で運転する:雪道では、スピードを控えめにして慎重に走行することが重要です。

適切なタイヤを使用する:冬用タイヤやスタッドレスタイヤを装着して、雪道でのグリップを確保しましょう。

車間距離を十分に保つ:滑りやすい路面では、通常よりも長い車間距離を取り、急なブレーキやハンドル操作を避けましょう。

滑りやすい場所に注意する:橋の上や日陰など、特に滑りやすい場所に注意し、速度を落として運転します。

砂袋や重しを積む:トランクに砂袋やコンクリートブロックを積んで、車のウェイトバランスを調整し、駆動輪のグリップを向上させると良いです。

アクセルをゆっくり踏むことは重要です。特にFRの場合、後輪が滑りやすいため、速度を抑える必要があります。

3-2.スタックしたらどうやって脱出すればいいの?

雪の中で立ち往生

スタックしたら、まずは「ゆっくりと前進・バックを繰り返し、雪を踏み固めながら発進」する方法があります。

これで脱出できなければ、次に「タイヤの下にチェーンや緊急脱出用のヘルパーを敷き、ゆっくりアクセルを踏む」ことを試してみましょう。

最後の手段として、「砂袋の砂を撒いてタイヤのグリップ力を増やす」方法があります。

それでも無理なら、JAFロードサービスに連絡してくださいね。

3-3.立ち往生時の備え

トランクルーム

立ち往生時の備えとして、必要に応じて以下の物を用意しておきましょう。

スタック時の脱出用スノーヘルパー(グニャグニャとフレキシブルに曲がるモノ)

牽引ロープ

毛布

大型のスコップ(鉄製)

三角形の非常用表示板

砂袋(1袋3kgあるものを何個か)

加えて、ガソリンは常に満タンに近い状態をキープ。

4.まとめ

この記事で書いたように、FR車が雪道を不得意とする理由は、前方に重量が集中しやすく、発進時に後輪がスリップしやすいから、ということが分かりますね。

これを改善するために、砂袋やブロックなどで車体の重量バランスを整えることが推奨されます。

もし、立ち往生してしまった場合の対処法を事前に把握しておくと、緊急時にも慌てずに対応できますね。

特に、雪道でFR車に乗る際は事前準備と知識が大事ですね。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

CAPTCHA