かき氷のシロップはすべて同じ味って実は嘘?違う味に感じる理由を解明

かき氷シロップの謎に迫る

「夏に欠かせないもの」として愛されるかき氷。

いろんな色のシロップがかかったかき氷。

「実は、全て同じ味」という噂を聞いたことありませんか?

この記事では、かき氷シロップが実際に全て同じ味なのか、その真相に迫ります。

さらに、親子で楽しめるシロップの味比較実験や、人気のかき氷シロップの紹介、余ったシロップの活用法まで、幅広くご紹介します。

(初回記事作成日 2024年5月24日)
(最終記事更新日 2024年5月24日)

1.かき氷シロップの謎に迫る 

夏のお楽しみ、かき氷。

でも、そのシロップは全て同じ味という噂、本当でしょうか?色と味の関係を科学的に探り、真実を明らかにします。

1-1 シロップは本当に同じ味なのか?

 

シロップは本当に同じ味なのか?

結論から入りますが、「全て同じ味」です

言いたいところですが、そうでない場合もあります。

あえて言うのであれば、昔(私の生まれた昭和の時代)、お祭りの屋台で売られていたかき氷シロップは、多くの場合、色は違っていてもほぼ同じ味だったと思われます。

しかしながら、現代においても、「色が違っても、実は同じ味」という場合があります。

では、この記事の最大のポイント「味の成分が同じなのに、違う味に感じる。」とはどういうことなのでしょうか。

このことの科学的根拠は、「クロスモダリティ」という現象になります。

知恵ブクロウ

クロスモダリティとは?
=異なる感覚(ここでは視覚と味覚)が互いに影響し合う現象です。

例えば、飲み物の色を変えると、その味の認識が変わることがあります。

ある実験では、視覚を遮断して市販の飲料を飲んでもらい、何を飲んだかをたずねたところ、カルピスやピーチの判別ができない場合がありました。視覚に加えて嗅覚を遮断すると、正解率はさらに激減したという結果がでたそうです。


また、オレンジジュースの色を濃い茶色に変えたものを(見た上で)飲んだ場合、試飲者の半数以上がオレンジジュースだと認識できなかったとという実験結果もあります。

茶色のオレンジジュース
オレンジジュース?

視覚や聴覚を閉ざしたり、色を変えたりすると、味覚の判断が困難になることがわかりました。

これらの実験結果は、色が私たちの味覚に与える影響を科学的に裏付けており、色と味の関係が私たちの食体験に深く関わっていることを示しています。食品の色彩が味覚のイメージを形成する上で重要な役割を果たしているのですね。

実際に自分でも、紅茶飲料で実験してみました。目をつむって、鼻をつまんで飲んでみましたが、鼻をつまんでいる間は、何の飲み物なのかわかりませんでした。

たしかに、濃い茶色のオレンジジュースを鼻をつまんで飲めば、コーヒーと勘違いしてしまいそうです。

1-2 科学的探求:シロップの味が違うと感じる理由

実験

 
私たちの舌は、さまざまな味を感じ取ることができます。しかし、同じ成分のシロップが違う味に感じるのはなぜでしょうか?

人間が味を感じるのは、口の中の舌、そこにある味蕾 (みらい)というセンサーです。

口の中にやってきた飲食物は、噛み砕かれて唾液と混ざり、細かな化学物質になります。

その化学物質を味蕾(みらい)が捉えると、甘味、塩味、酸味、苦味、うま味の基本五味を識別し、脳に味の電気信号を送ります。

しかし、同じ味のかき氷のシロップが違う味に感じるのは、視覚や嗅覚が味覚に影響を与える「クロスモダリティ効果」によるものです。

色や香りが異なると、脳はそれを異なる味として認識します。

実際には、多くのシロップが同じ基本成分で作られており、味の違いは主に香料によるものです。

この錯覚は、食べ物の味を決定する際に、味覚だけでなく他の感覚も重要な役割を果たしていることを示しています。

また、赤いシロップを見ると、私たちは甘い味を期待し、青いシロップを見ると涼しげな味やミントの味を連想します。

これは、過去の経験や文化的背景に基づいた色と味の関連付けによるものです。

実際には、シロップの色は味に直接的な影響を与えませんが、色が変わると味覚の感じ方が変わるという錯覚を引き起こします。

このように、視覚情報は味覚に強い影響を与え、食品の味わいを左右する重要な要素となっています。

視覚による味の予測が実際の味覚体験に影響を及ぼし、私たちの食体験を豊かにするのです。

なので、余談になりますが食事の盛り付けや、食器の色形も、料理の味わいに影響を及ぼすと言えますね。

1-3 シロップの原材料名を確認

シロップの原材料名

では、実際に同じ味なのかどうなのか、かき氷シロップのメーカー井村屋の「氷みつ」の「ハワイアンブルー」「メロン」「イチゴ」の原材料を調べてみました。

知恵ブクロウ

原材料名の記載について
JAS法(日本農林規格法)に基づく加工食品品質表示基準では、原材料名は使用した原材料を全て重量順に表示するのが原則で、食品添加物は、「/」以降に記載するというルールがあります。

それでは比較する3つのシロップの原材料を見てみましょう。

井村屋「氷みつ」かき氷シロップ

シロップの味原材料名
ハワイアンブルー果糖ぶどう糖液糖(国内製造)/酸味料、香料、増粘多糖類、青色1号、甘味料(ステビア、ラカンカ)
メロン果糖ぶどう糖液糖(国内製造)/酸味料、増粘多糖類、香料、黄色4号、甘味料(ステビア、ラカンカ)、青色1号
イチゴ果糖ぶどう糖液糖(国内製造)/ムラサキイモ色素、酸味料、紅花色素、香料、増粘多糖類、甘味料(ステビア、ラカンカ)

上記のように、3種類とも「果糖ぶどう糖液糖」が、大きな割合を占めており、原材料はとても似ているということががわかります。

また、香料、色成分で差異性を出しているということがわかります。

このようなことから、この商品については、色が違っても同じ味・似ている味だということが分かります。

ただ、他のメーカーの商品など、商品によっては、実際にいちご果汁、メロン果汁、レモン果汁などを使用し、実際に味が違うという場合もあります。

1-4 親子で挑戦:シロップ味比較実験 

いろんなシロップ

3-1. 自宅でできる味のテスト

シロップの味比較実験は、家庭でできる実験になります。

知恵ブクロウ

夏休みの自由研究のテーマにできそうですね

まず、異なる色のシロップ3~4種類用意します。

※ただし、前述したように果汁が入っていないような、よく似た成分のシロップを使用する必要があります。

①それぞれのシロップを小さなカップに入れます。

②被験者に、まず色の違うシロップが入ったコップを見せて、それぞれの味の説明をします。

➂被験者に、目隠しをしてもらいます。

④もう一人の人が、「何の味でしょうか?」と投げかけ、一つずつシロップ入りのコップを被験者に渡して味わってもらいます。

⑤被験者は一つずつ、味を言葉で表現してもらいます。その際、もう一人の人は、被験者が言った答えのメモをとります。

⑥答えは、最後に発表します。

次に、被験者と、もう一人のが入れかわって行います。

メモの結果をみて、どれほどの正解があったか確認してください。

他にも、方法を変えて試してみてください。

知恵ブクロウ

例えば、被験者が目隠しをした状態で、「これは、赤いシロップです」と言って、青いシロップを渡し、何の味か答えてもらうなど
思い込みによる、クロスモダリティが確認できるかもしれませんね

単純なテストですが、色がない状態でシロップの味を識別することができるか、また、色の知覚が味覚にどのように影響するかを観察できます。

ぜひ、親子でチャレンジしてみてください。この流れでかき氷を作れば、暑い夏も、楽しみながらクールなひと時を過ごせますね。

2.人気のかき氷シロップの紹介

人気のかき氷シロップ

最近は、AIで何でも聞けるんです。

市販の物から、自家製シロップの作り方などいろいろ教えてくれますね。

2-1 COPILOT(AI)が選んだ2024年に人気シロップランキング

人気シロップランキング

COPILOT(AI)を使って、今年(2024年)にヒットしそうなかき氷シロップをピックアップしました。

この調査(プロンプト:AIへの指示)には、2024年の気温予想、トレンド予想を加味しました。

2024年の夏は、例年以上に猛暑が予想されています。この気候予想と、トレンドを考慮して、以下の5つのフレーバーが人気出そうです。

2024年にヒットしそうなかき氷シロップランキング BEST5

  1. 京都いえん堂 抹茶蜜 – 京都宇治産の抹茶を使った濃厚な抹茶蜜で、かき氷だけでなく抹茶ミルクとしても楽しめます。
  2. 井村屋 こだわりの氷みつ – 濃厚果汁タイプのかき氷シロップで、いちごや抹茶、ぶどう、マンゴーなどさまざまな味を堪能できます。
  3. サンクラウン果精 かき氷用シロップ レモン – 爽やかなレモンフレーバーが特徴のシロップで、夏の暑さを忘れさせる清涼感を提供します。
  4. 中村商店 キャプテン メロン – 昔ながらの夜店のかき氷を思い出させる、ロングセラーのメロンフレーバーシロップです。
  5. 信州自然王国 りんごシロップ – 信州産のりんごを使用した、果汁感溢れるシロップで、自然な甘さが楽しめます。

これらのシロップは、2024年の気候に合わせて選ばれました。夏の暑さを和らげるのに最適な選択肢となりそうです。

知恵ブクロウ

個人的には、ブルーハワイとか、すだちが、クールヒヤッとしそうで、暑い夏にはもってこいかなと思いました。


2-2 簡単自家製シロップレシピ

自家製レモンシロップ

自家製シロップは、添加物を避け、自然な材料から作ることができるため、健康にも良く、かき氷にも最適です。以下に、簡単で美味しい自家製シロップのレシピを紹介します。

レモンシロップ

  • 材料:
    • レモン 1個
    • グラニュー糖 レモンと同じ重さ
    • 水 レモンと同じ重さ
  • 作り方:
    1. レモンはよく洗い、薄くスライスします。
    2. ジャーにレモンスライスとグラニュー糖を交互に重ねていきます。
    3. 最後に水を注ぎ、蓋をして冷暗所に置きます。
    4. 1日1回ジャーを振って、砂糖が溶けるのを助けます。
    5. 砂糖が完全に溶けたら、シロップを漉して保存容器に移し替えます。

このレモンシロップは、かき氷はもちろん、炭酸水で割ってレモンスカッシュとしても楽しめます。また、手作りのドレッシングやマリネにも使用でき、多用途にわたってお使いいただけます。自家製ならではのフレッシュな味わいをお楽しみください

すだちシロップ

自家製 すだちシロップ
  • 材料:
    • すだち 5個
    • 氷砂糖 200g
    • 酢 100ml
  • 作り方:
    1. すだちをよく洗い、薄くスライスします。
    2. 瓶にすだちのスライス、氷砂糖、酢を交互に重ねて入れます。
    3. 蓋をして冷暗所で保管し、1日1回瓶を軽く振って内容物を混ぜます。
    4. 約1週間で氷砂糖が溶けてシロップが完成します。

このすだちシロップは、さわやかな酸味とほどよい甘みが特徴で、炭酸水で割ってジュースにしたり、ドレッシングに加えたりと幅広く活用できます。また、すだちの代わりにレモンやゆずなど他の柑橘類を使っても美味しいシロップが作れます。

自家製シロップは、添加物を気にせず、安心して家族みんなで楽しめるので、ぜひお試しください。お好みで果物や砂糖の量を調整して、オリジナルのシロップを作るのも楽しいですよ。

3. 余ったかき氷シロップの使い道

余ったシロップ

市販のかき氷シロップを買うとひと夏で使い切れないことありませんか?

何種類もの味を食べたい!とお子さまにせがまれて買った結果、大量に余ってしまいますよね。

来年まで置いておくのも場所を取るし・・・使い道がなくて困ってるあなた!

そんな余ったシロップはジュースや、お菓子に活用しましょう。

炭酸ジュース
無味の炭酸水にお好みのシロップを
入れれば炭酸ジュースの完成!

ゼリー
ゼラチン5g、シロップ100cc、水200cc
全て混ぜてレンジで3分、冷めたら冷蔵庫で固めて完成!

色付きホイップクリーム
生クリーム200cc、シロップ大さじ2ほど(お好みで)
ほんのり色づいて可愛いホイップクリームができます。

まとめ

夏の暑さを楽しむための方法として、家族でのかき氷作りは絶好のアクティビティです。

涼をとるだけでなく、「かき氷シロップが同じ味なのか」という謎を解明しながら、創造性や健康意識も育てられます。

家族の絆を深め、新たな思い出を共に作る機会となるでしょう。

また、かき氷作り以外でも、庭での水遊びや自然の中での活動は、暑さを忘れさせてくれるでしょう。

今年の夏、家族で様々な方法を試みて、涼しさと楽しさを両立したひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。

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